紙が飛んでいくわけじゃないと知っていましたが…

私が初めてFAXを見たのは、確か小学校高学年の時です。祖母の家でした。
祖父母の家は農業を営んでいたので、農協との連絡用に、地域住民で設置したそうです。

 

切手を使わなくても手紙が送れる。
遠く離れた人の直筆の文字が読める。

 

すごい物が出たんだなー。と、なんとなく思っていました。
今であれば、子供がタブレットを見るようなものでしょうか。
技術の進歩の塊に見えるその機器が、私にとってアナログ代表である祖母の家にあるというギャップが少しおかしかったです。

 

「試しに送ってみようね。」
近くに住む、同じく農業を営む叔母の家とのやり取りを見せてくれました。

 

ジ、ジジジジ、ジ・・・・
紙送りに入った原稿はゆっくりと通過していきます。

 

「この紙がおばちゃんの家まで届くんだー。すごいなぁ・・・。」
何気なく私が言ったとき、祖母がいつになくまじめな顔で言いました。

 

「いいかい、これは紙を筒に入れて飛ばすわけじゃないんだよ。電波で送るんだよ。」

 

そのくらいさすがに分かりましたが(笑)、黙って頷きました。
FAXを見ると今でも時々思い出す、亡き祖母との思い出です。

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